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勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
様々な職種(業務内容)や勤務スタイル、海外勤務例などを紹介してまいります。ご自身の今後のキャリア形成の参考として頂けますと幸いです。
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【海外トレンド発信】リモートチームを率いるアメリカ会計事務所の取組み
2020年3月5日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏
米国公認会計士 村田幸伸氏
近年アメリカの会計事務所は“リモート”や“バーチャル”という事務所が多くなった。スタッフがオフィスに出勤するのではなく、全米各地からリモートワークを行うスタイルだ。オフィスが一応ありリモート社員が多い事務所を“リモート事務所”。実質的なオフィスがなく全員がリモートで業務を行う事務所を“バーチャル事務所”と呼ぶようになり、この呼称も今や一般的となってきた。アメリカ公認会計士協会の機関誌「Journal of Accountancy」でリモートやバーチャルの会計事務所がどのような工夫をしているかという記事があり、大変示唆に富む内容であった。
Keeping a virtual team on track
https://www.journalofaccountancy.com/newsletters/2020/jan/managing-virtual-team.html?utm_source=mnl:adv&utm_medium=email&utm_campaign=20Jan2020&SubscriberID=131408244&SendID=252261
Keeping a virtual team on track
https://www.journalofaccountancy.com/newsletters/2020/jan/managing-virtual-team.html?utm_source=mnl:adv&utm_medium=email&utm_campaign=20Jan2020&SubscriberID=131408244&SendID=252261
業務管理は独自のシステムで
ニュージャージー州で非営利団体専門の会計事務所を営むサラさんは、10人のリモート従業員を抱えている。リモートの場合一番問題となるのが、各エンゲージメントの進捗や状況の把握であるが、サラさんの場合もそれが大きな問題だったようだ。プロジェクト管理のクラウドサービスは多くあるが、実際のところ会計事務所によって業務の種類もスタッフの質も微妙に異なるため、なかなか完全にフィットするものを見つけるのは難しい。そこでサラさんは自分の事務所用のシステムを独自に作り上げ、それをブラッシュアップする事で対応しているそうだ。独自のシステムといってもスクラッチから作るのではなく、Quick baseというデータベースシステムを利用して作ったそうだ。日本で例えるならキントーンのようなサービスだ。このようなサービスを使って自社にとって最も使いやすい進捗管理やコラボレーションツールを作っていくのは、長期で考えるととても効率的な手法なのかもしれない。
ニュージャージー州で非営利団体専門の会計事務所を営むサラさんは、10人のリモート従業員を抱えている。リモートの場合一番問題となるのが、各エンゲージメントの進捗や状況の把握であるが、サラさんの場合もそれが大きな問題だったようだ。プロジェクト管理のクラウドサービスは多くあるが、実際のところ会計事務所によって業務の種類もスタッフの質も微妙に異なるため、なかなか完全にフィットするものを見つけるのは難しい。そこでサラさんは自分の事務所用のシステムを独自に作り上げ、それをブラッシュアップする事で対応しているそうだ。独自のシステムといってもスクラッチから作るのではなく、Quick baseというデータベースシステムを利用して作ったそうだ。日本で例えるならキントーンのようなサービスだ。このようなサービスを使って自社にとって最も使いやすい進捗管理やコラボレーションツールを作っていくのは、長期で考えるととても効率的な手法なのかもしれない。
雑談ができるインフラづくり
職場に雑談やプライベートな会話など必要ないのではないか?と思ってしまっていたが、アメリカでは(恐らく世界のどこでも)オフィスでの他愛もないコミュニケーションはとても重要とされている。「週末は何をするの?」や「先週の子供の野球の試合はどうだったの?」といったプライベートの会話を軽視していると、マネージャーとして相応しくないと注意される程だ。しかしリモートだとこの他愛もないプライベートな会話というのが生まれにくい。ビデオチャットやテキストなど様々なツールがあったとしても、わざわざ雑談のために相手にコンタクトする事は普通ないからだ。サラさんはこの問題を解決すべく、オンライン上に各スタッフがプライベートな投稿をする場所を設置し、そこでスタッフ間のやりとりを促している。また定期的に全員が集まるイベントを開催し、スタッフ同士が心理的に繋がれるよう努力しているそうだ。
リモートという新しい環境に適応するためには、サラさんのように今までとは違った新しい形のインフラ整備をしていく事が重要だと感じた記事であった。
職場に雑談やプライベートな会話など必要ないのではないか?と思ってしまっていたが、アメリカでは(恐らく世界のどこでも)オフィスでの他愛もないコミュニケーションはとても重要とされている。「週末は何をするの?」や「先週の子供の野球の試合はどうだったの?」といったプライベートの会話を軽視していると、マネージャーとして相応しくないと注意される程だ。しかしリモートだとこの他愛もないプライベートな会話というのが生まれにくい。ビデオチャットやテキストなど様々なツールがあったとしても、わざわざ雑談のために相手にコンタクトする事は普通ないからだ。サラさんはこの問題を解決すべく、オンライン上に各スタッフがプライベートな投稿をする場所を設置し、そこでスタッフ間のやりとりを促している。また定期的に全員が集まるイベントを開催し、スタッフ同士が心理的に繋がれるよう努力しているそうだ。
リモートという新しい環境に適応するためには、サラさんのように今までとは違った新しい形のインフラ整備をしていく事が重要だと感じた記事であった。
データドリブンな意思決定はもはやMUST
会社の状況や自分の部署の状況、又は各スタッフ個人の状況がライブデータとして表示されるダッシュボードはもはや必須となりつつある。数年前はTableauの利用が大企業を中心に進んだが、Klipfolioのようにクラウドで安価に始められるものが出てくると中小企業での利用も一気に進みそうだ。
会社の状況や自分の部署の状況、又は各スタッフ個人の状況がライブデータとして表示されるダッシュボードはもはや必須となりつつある。数年前はTableauの利用が大企業を中心に進んだが、Klipfolioのようにクラウドで安価に始められるものが出てくると中小企業での利用も一気に進みそうだ。
データオタクにならないために
BIを使うと様々なデータをビジュアライズして見る事ができるので、ハマるととても面白い。しかしともするとデータを整備する事が目的になってしまい「で、それを見て何を判断するの?」というダッシュボードやチャートがたくさん作られてしまう事がある。データはあくまでも意思決定のツールなので、使えるデータのみを使える形で整備するよう心がけたい。また、飛行機のコクピットのように沢山の計器があると、全てを見きれず使いこなせないという事も起こりがちだ。日頃は見ないでも良いデータは隠しておいて異常値の時のみアラートを出すなどの工夫をして、ダッシュボード内をスッキリ保つ工夫も大切だ。
Klipfolioのような安価なクラウドサービスが出てくると気軽に試行錯誤ができるので、今後もっと流行していくのではないだろうか。
BIを使うと様々なデータをビジュアライズして見る事ができるので、ハマるととても面白い。しかしともするとデータを整備する事が目的になってしまい「で、それを見て何を判断するの?」というダッシュボードやチャートがたくさん作られてしまう事がある。データはあくまでも意思決定のツールなので、使えるデータのみを使える形で整備するよう心がけたい。また、飛行機のコクピットのように沢山の計器があると、全てを見きれず使いこなせないという事も起こりがちだ。日頃は見ないでも良いデータは隠しておいて異常値の時のみアラートを出すなどの工夫をして、ダッシュボード内をスッキリ保つ工夫も大切だ。
Klipfolioのような安価なクラウドサービスが出てくると気軽に試行錯誤ができるので、今後もっと流行していくのではないだろうか。
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