• TOP
  • ≫ ワークダイバーシティ

ワークダイバーシティ

会計ダイバーシティでは働き方の多様性(ワークダイバーシティ)を支援しております。
勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
様々な職種(業務内容)や勤務スタイル、海外勤務例などを紹介してまいります。ご自身の今後のキャリア形成の参考として頂けますと幸いです。

【海外トレンド発信】オンライン採用はもはやZoom面接ではない

2021年1月12日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

パンデミック後はZoom等を利用したオンライン面接が普及してきたが、今はまた違ったスタイルが流行りだしてきているらしい。ビデオインタビューツールを利用した採用活動だ。
相手は人ではない
このツールは、求職者がオンラインでアクセスし自分の好きな時にインタビューを開始できる。しかしもちろん相手はいない。画面上に表示される質問にPCやスマホに向かって答え、そのビデオが録画されて採用側に提供される。面接でよく聞かれるような質問を次々とこなし、場合によってはブレーンストーミング的な質問であったり、マルチタスクの能力を試すような質問をあったりするらしい。


Fortune500社のうち1/3で導入済み
HireVue社という面接サービス企業の調査によると、すでに多くの大企業でこのツールが導入されており、今年に入り昨年比で40%増えているそうだ。受ける側はとてもやりにくさを覚えるようなツールだが、採用側にとってのメリットは大きいらしい。何しろスケジューリングの必用がなく、面接官も必用ない。あるスーパーマーケットチェーンは1日に15,000もの求職者のインタビューがこのツールで行われているそうだ。特に大人数を採用する必要がある非知識労働系の採用ではこのツールが大いに威力を発揮するらしい。
初期スクリーニングに最適
比較的上のポジションの採用でも、最初のスクリーニングでこのツールが使われているそうだ。今まではレジュメで最初のスクリーニングが行われていたが、レジュメではその人の人となりがわかりにくい。このツールであればビデオなので紙のレジュメよりも多くの情報を得る事ができる。レジュメだけでは選考されなそうなタレントも、このツールなら取り逃さずに選考する事ができるそうだ。

今後も普及が進んで行きそうなので、いずれは一次選考のマストツールになるかもしれない。


翌日審査完了でスピード融資
ポチッた翌日、融資審査が通ったという通知と共に融資契約書がメールで送られてきた。オファーされた融資上限金額がそのまま銀行に振り込まれ、それが元本になるようだ。となると先に受け取ったアドバンスは融資金額に含まれない事になる。やはりあれは本当にただ補助してくれただけだったのだろうか。。金利の3.75%は安くはないが、アメリカで普通に融資を受けようとすると4%~6%の金利がかかる。そう考えると、今後の不測の事態に備えて借りておいた方がいいかもしれないと思い、そのままこの融資を受ける事にした。

返済は12ヶ月後からスタートする事になっているが、どこにどうやって返済するのかもまだ明らかにされていない。きっと何らかの返済システムを準備して12ヶ月以内には明示されるのだろう。準備が整う前にどんどん始めてしまうあたりが実にアメリカらしいと感じた一件であった。
●●
ローンを受けた大企業は連日次々と判明し、新聞等で大バッシングを受けた。このバッシングによりLAレイカーズなど多くの企業が政府にローンをすぐさま返金するという事も起きた。しかしマスコミに嗅ぎつけられていない大企業は未だ多く、恐らくバレるまでは返金しないというスタンスを取るのだろう。
第2ラウンドスタート

4月27日に第2ラウンドのローン受付がスタート。今度の予算は$250B。前回より少ない。今回は大企業が申し込みしにくい世論環境が整ったが、それでも一瞬で無くなってしまう気配は濃厚だ。メガバンクのローン申請システムは未だにフリーズ状態でカクカク言っている。埒が明かない。そこで私は新興勢に目をつけた。Paypalだ。私が取締役をしている企業の殆どはメガバンク経由での申請で立ち往生していたためPaypalでのローン申請に切り替えた。今回の件でパンク状態となってしまった金融機関を補完すべく、政府はPaypalなどの新興フィンテック勢にも銀行免許を急遽発行したのだ。『新興のPaypalであればまだパンクしていないはず』という目論はみごとに当たり、トントンとプロセスが進む。結果ローン申請は3日ほどで完了し、後は政府からの返答待ちという状態となった。$250Bに潜り込めたかどうかはあと数日後にわかるだろう。

もし潜り込めたら2ヶ月間は今の人員を維持できる。しかしダメだったら更なるリストラを決行する必要が出てくるかもしれない。全てはロックダウンがいつ終わり経済が正常に戻るかにかかっている。ピリピリした春になりそうだ。

ワークダイバーシティ記事一覧

※ 過去のワークダイバーシティ記事一覧はコチラからご覧ください。