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ワークダイバーシティ

会計ダイバーシティでは働き方の多様性(ワークダイバーシティ)を支援しております。
勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
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【海外トレンド発信】Treasurer(資金部)が鍵を握る昨今の経営環境

2021年1月14日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

資金部というと今までは粛々と日々の入出金を管理するイメージがあり、あまり経営の中枢というイメージが無かったが、最近はその役割が大きく増しているらしい。CFO.comの以下の記事でその詳細が紹介されていた。



Uncertain times turn spotlight on corporate treasurers
https://www.cfodive.com/news/uncertain-times-turn-spotlight-on-corporate-treasurers/608548/?utm_source=Sailthru&utm_medium=email&utm_campaign=Issue:%202021-10-28%20CFO%20Dive%20%5Bissue:37644%5D&utm_term=CFO%20Dive
サプライチェーンのカオス
中国を中心としたサプライチェーンのカオス化により、商品や部品の調達がとても難しくなった。今発注しても届くのが半年後などという事になると、先々の欠品に備えて多めに発注しておかざるを得ない。しかし、在庫を膨らますとその分ダイレクトに資金繰りを圧迫してしまう。自社の資金状況からあらゆる手段を検討し、必要な資金を確保しておく事がとても大事になってくる。
ストップ&ゴーの経済
乱れているのはサプライ側だけではない。需要側(売上側)もコロナ禍でストップしたりリバウンドしたりという大きな波乱となっている。在庫が膨らんだタイミングで売上が減ったらダブルパンチで資金を圧迫するのであっという間に経営危機となってしまう。資金部は売上がどれだけ減っても耐えられるかという許容度分析を絶えず行い、資金調達や資材調達をコントロールする必要がある。
今までの実績の契約金額も公開
Upworkでは過去のUpwork経由の業務実績の内容や金額を公開しているが、アメリカ国内では時給等の金額は業務内容によって概ね相場があり、大きな差が出る事はない。しかしこれが全世界からの応募となると歴然とした金額の差が出てくる。例えばイギリスの応募者は時給$95。しかしインドやマレーシアの方は時給$20だ。実績を見ても大きな差はないが、金額には大きな開きがある。先進国の人達は時給が高いなりの明らかなバリューを提示できないと厳しい世界になっていた。
金額の差はサービスの差とは無関係
しかしそれでも、英語でのコミュニケーションが不安定だったりすると困るので、時給が高くても安心できる人に頼みたいという気持ちもある。ところが、実際に各人とやりとりしてみると金額の差はサービスの差とは関係ない事がよくわかった。一番期待していたイギリス人はレスポンスがとても遅く内容も的を得ない。最もやりとりがスムーズだったのはウクライナの方であった。彼はウクライナで英語圏の企業向けのウエブサイト構築サービスをチームで展開しているらしく、実績も殆どアメリカ企業の顧客。英語もパーフェクトでやりとりも簡潔で、現地時間の23時ごろでも返事を返してくれるようなスピード感であった。しかも時給は$25。もう彼のチームしかないという事で発注する事となった。

考えてみると今まで発注していた会計業務もアメリカ国内に限定する理由は殆どなかった。全世界に向けて発注していたらもっと良い方々に付加価値の高い仕事を依頼できていたかもしれない。そう思うともう次回からは間違いなく“全世界”を指定して募集をかけるようになるだろう。業務のリモート化が進んだ昨今はこうも簡単に海外に業務を依頼する事ができてしまう。こうなると英語圏の先進国で仕事をしている人達はどんどん厳しくなってくる。会計業界でもこの流れは更に進んでいくのだろう。
第2ラウンドスタート

4月27日に第2ラウンドのローン受付がスタート。今度の予算は$250B。前回より少ない。今回は大企業が申し込みしにくい世論環境が整ったが、それでも一瞬で無くなってしまう気配は濃厚だ。メガバンクのローン申請システムは未だにフリーズ状態でカクカク言っている。埒が明かない。そこで私は新興勢に目をつけた。Paypalだ。私が取締役をしている企業の殆どはメガバンク経由での申請で立ち往生していたためPaypalでのローン申請に切り替えた。今回の件でパンク状態となってしまった金融機関を補完すべく、政府はPaypalなどの新興フィンテック勢にも銀行免許を急遽発行したのだ。『新興のPaypalであればまだパンクしていないはず』という目論はみごとに当たり、トントンとプロセスが進む。結果ローン申請は3日ほどで完了し、後は政府からの返答待ちという状態となった。$250Bに潜り込めたかどうかはあと数日後にわかるだろう。

もし潜り込めたら2ヶ月間は今の人員を維持できる。しかしダメだったら更なるリストラを決行する必要が出てくるかもしれない。全てはロックダウンがいつ終わり経済が正常に戻るかにかかっている。ピリピリした春になりそうだ。

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