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【海外トレンド発信】Remote.coのリモート求人情報が充実してきた

2019年11月29日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

リモートで働きたい人とそのような人を雇いたい企業のプラットフォームであるRemote.coの会計関連求人事情がなかなか充実してきた。



Remote.co
https://remote.co/remote-jobs/accounting/
フリーランスではなくリモート正社員が充実

案件を見ていると、FP&A(経営企画)のマネージャーやファイナンスのリード役など、なかなか良いポジションの案件が出ている。これらは要職なだけにフリーランスではなくリモートの正社員の求人が多い。弊所もそうだがフリーランスとして一時的に仕事を手伝ってもらうよりも、リモートでも良いから長く継続して働いて欲しいというニーズが雇う側にはある。せっかく業務を通してノウハウを積み上げてきても、次の時はまた新しい人となってしまっては社内にノウハウが蓄積されないからだ
リモートでの要職ニーズの根源

各案件を見ていると、一目見てわかるような有名企業は少ない。有名企業はリモートでなくても有能な人材を獲得しキープできるのだろう。一方有名ではない企業や弊所のような零細企業では何か条件を付けないと有能な人材はなかなか採用できない。しかもその条件は少し高めの給与設定程度ではインパクトがなく、他とは大きく違う何かが必要となる。リモートで働けるというのは人によっては魅力的な条件となり得るので、有能な人を獲得できる可能性を高める事ができる。
リモートなら対象は全米中

例えば弊所がシカゴのローカルで誰かを採用しようとすると、普通はまずジョブサイトに登録する事となる。そこで検索されて応募者が来たり来なかったするのを待つ。応募者が来たら面接をするのだが、当然来るのは通勤可能な距離に住んでいる人だ。非常に限られた範囲の中から、有能でしかも今職を探している人と運命的にジャストミートしないといけない。これでは非常に確率が低い。リモートならば全米中から対象者を探す事が可能になるので現実味がある。弊所の場合は時差なくリアルタイムでリモートの人とコミュニケーションが取りたいためアメリカ国内限定となるが、時差があっても良ければ世界中から探す事だって可能だ。今後も非有名企業を中心にリモートワークが更に増えていきそうな気がする。
4.スタートアップ

業種という括りは関係なく、スタートアップ企業の場合リモートワークを受け入れる素地があり、経理担当、コントローラー、CFOとあらゆるレベルのポジションでリモート求人が出ているらしい。まだ規模が小さく無名の企業が優秀な人を採用するには、何らかの“特典”を用意する必要があるが、リモートワークをOKとする事でその特典としているようだ。スタートアップを複数かけもちなどすると、安定した仕事量をキープする事が可能なようだ。

アメリカでもリモートワークはまだ主流ではない。しかし年々その数は増えており、今後更に増える事が予想されている。主流になる前に上述のような業界で“リモートワークでの実績”を積んでおくことが後々大切になってくるのかもしれない。

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