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2018/03/29 「RPAを導入した企業のその後」

先日大手企業の経理部長とお話する機会があり、RPAを導入されたとのお話を伺いました。
もともとERPの導入を検討していて、経理業務の各人の仕事のたな卸しを終えた状況でしたので、RPAを導入するには良いタイミングであったようです。まずは一部の業務から段階的にスタートされていき、最終的には経理部門全体にまでRPAを広げていこうという構想とのことでした。

導入には賛成意見もあれば反対意見もあり、特に派遣社員の方々から「自分たちの仕事を奪うのか!」といった反対があったようです。

ご自身の仕事をRPAに覚えさせる段取りを組み、試行錯誤しながら繰り返し仕事の精度が高まっていくところを目の当たりにし、若手社員を育てているような感覚を覚えたそうです。そのうち、派遣社員の方々が次から次へと業務をRPA化させて、ちゃんと間違いなく稼動しているかチェックしながら、あたかもRPAをマネジメントしているかのように働く姿を見せられたようです。

つまり派遣社員の方々が今までのご自身の仕事を効率化させることに成功させ、マネジメント業務という新たな仕事を見出したことによって、このプロジェクトは成功したものと確信されたようです。

いつの時代も人間の仕事は変化し、人間がすべき仕事は何かと考えていきますが、このプロジェクトはまさにその成功例だと思います。恐れるのではなくチャレンジすることで何かを見出すことが人間の仕事なのかも知れません。