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2017/08/17 「BATIC(国際会計検定)について」

外資系企業の経理への転職を目指されている方や英語を活かしていきたいと考えている経理マンの方々にとって、スキルアップ・資格取得を考えた際に、最初に挙がってくる選択肢の1つが「BATIC(国際会計検定)」ではないでしょうか。

日商簿記検定と同じ東京商工会議所が実施している検定で、英文簿記とIFRS(国際会計基準)を学ぶことができる点がポイントです。英文会計を行う外資系企業や海外子会社等とのやり取りも多いグローバル企業の実務には非常に役立つ内容です。

BATICの名前をお聞きになったことがある方は多いと思いますが、一方でその試験内容や難易度についてご存知の方は少ないのではないでしょうか?
難易度については、Subject1が日商簿記3級で扱うトピックが中心で基本的な英文簿記を学び、Subject2で、IFRS基準をベースにキャッシュフロー計算書など簿記1級で扱う難しいトピックも出題され簿記2級~1級程度のレベル感となります。

転職市場ではまだまだ認知度が低く、評価されにくい資格の一つです。求人票でも資格欄にBATICが記載されることも少ないのが現情で、また日本の試験でもあり、海外での認知度も低いようです。そのため、転職ための武器として、というよりは実務家のスキルアップに向いた資格となります。

転職の武器に、とお考えの方は、時間やコストとの兼ね合いとなりますが、もうひとつ上の「U.S.CPA(米国公認会計士)」がお薦めです。
資格取得を機に転職を検討される方も多いですが、これからどのようなキャリアを歩まれていきたいかによって、必要な資格やタイミングも変わってきますので、お悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にキャリア相談にお越し下さい。


※下記は東京商工会議所HPより引用(http://www.kentei.org/batic/shogo.html

<BATIC(国際会計検定)概要>

■試験開催日:一年に2回(7月・12月)
■科目;Subject1(英文簿記) 400点満点/Subject2(国際会計理論) 600点満点/
■受験料:Sub1・2; 10,150円、Sub1のみ5,400円、Sub2のみ7,990円
■スコアと称号:1000点満点中

・コントローラーレベル(Controller Level) 880点~1000点
 国際会計理論と国際的基準(国際財務報告基準〈IFRS〉)を理解し、国際的基準での財務諸表の作成、分析及び国内基準からの組替えができる。会計手続き、会計方針の策定とその推進ができる。

・アカウンティングマネジャーレベル(Accounting Manager Level) 700点~879点
 国際会計理論と国際的基準の基本的な部分を理解している。月次及び年度の会計報告ができる。適切な決算修正仕訳、精算表、基本的な財務諸表の作成ができる。

・アカウンタントレベル(Accountant Level) 320点~699点
 ブックキーパーに対する簡単な指示、英語による会計帳簿の記帳及び管理ができる。

・ブックキーパーレベル(Bookkeeper Level) 200点~319点
 基本的な会計取引を英語で理解できる。