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2017/5/18 「経理担当の一年」

経理業務は1年を通してスケジュールは見えやすいことと思います。3月決算の企業を想定した場合、1月は固定資産税の償却資産の申告、源泉所得税の納付、法定調書の対応があります。その後、3月は決算に備え、実地棚卸を行い、4月は決算整理仕訳を行った上での財務諸表の作成(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書、株主資本等変動計算書)となります。財務諸表の作成を経て、5月の確定申告、6月の株主総会を経てひと段落となろうかと思います。11月になりますと消費税の中間報告、12月は年末調整の対応でざっくりですが1年の主な対応は終了します。

この1年の間にも月次の請求書や給与計算、四半期決算の対応も入ってきますので、月末月初は多忙となるケースが多く、年度決算業務以外にも年間を通じて恒常的に忙しい企業も多く見受けられます。このような環境の中でも、決算早期化、一元管理のためのシステムの見直しや会計基準の変更についての対応、新規ビジネス進出にあたっての会計処理の検討など、1年の流れはある程度決定をしながらも、個別対応やプロジェクトものの業務も多く、人員の不足も多く発生をしています。大手企業の場合には、人員もある程度おり、業務も区分けされていますが、中小企業の場合、人事・総務業務を兼ねるケースなども見受けられますので、学ぶ範囲は非常に広範囲にわたることとなります。