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【海外トレンド発信】求人ではなく会計事務所ごと募集するサービス登場

2021年4月5日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

最近Facebookを見ていると『Accounting firm wanted!(会計事務所 求む!)』という広告がよくフィードに入ってきていた。恐らく会計事務所同士のM&Aをマッチングするよくあるサービスなのだろうと思いしばらくは気にしていなかったのだが、ある日『あなたの事務所を必要としているクライアントがいます!』というキャッチフレーズに見事にひっかかりその広告をタップ。内容を見てみるとそれはAgerasというベンチャー企業のサービスで、会計事務所とクライアントをマッチングさせるものであった。



Ageras
https://www.ageras.com/partners
会計事務所探しの現状

どこの国でも新たに会計事務所を探そうとするとなかなか骨が折れるものだ。知り合いのつてで紹介してもらってもそこが本当に自社の案件に相応しいかはわからないし、ネット検索をしてもだいたい同じような業務内容なのでどこが良いのか見当がつかない。例えば私の場合何のつてもない国で現地の会計事務所を探す時はネットで絞りに絞った上で10社くらいにコンタクトをする。概ね半分の5社くらいから返事があり、その5社に業務の詳細について突っ込んだ質問を投げかけていく。数往復すると3社くらいから返事が来なくなり、込み入った内容でもタイムリーに返事をくれる事務所が2社程残る。あとはその2社と実際にミーティングをしてみて決定するという具合だ。その間にかなりの時間を使う。これが大変なので、不満を持ちながらもたまたま紹介された事務所を仕方なく使うというケーズは少なくないだろう。
クライアント探しの現状

一方会計事務所側からすると、新たに良いクライアントを獲得するのもなかなか大変だ。会計事務所と言えども業態は様々だ。スモールビジネスを相手に記帳代行をしているところもあれば、税務のみをやっているところもある。M&Aがメインだったり弊所のように取締役業務に特化しているところもある。潜在顧客の多くは銀行や人づての紹介で来る事が多いのだが、話を聞いてみると自社のサービスと全然マッチしないという事も多く、その場合は何とか自分のネットワークで相応しい事務所を紹介してあげたりする。そういった対応にもそれなりに時間を使うので、新規顧客を獲得するのはなかなか効率的には行かない。
両者のミスマッチを繋ぐAgeras
Agerasは自社のウエブサイト上で会計事務所を探している企業を集客。そして担当者が直接その企業と話をして、どのような業務が必要とされているかを詳細に把握する。更に会計事務所側には登録時に詳細なヒアリングを行い、各事務所の専門領域や規模感などを確認する。そして双方にとって相応しいと思われる会計事務所を選別し、概ね3社を顧客企業に紹介するという仕組みだ。企業側には費用はかからず、会計事務所側から成功報酬でフィーを徴収するというビジネスモデルだ。人材紹介と似ているが、人材ではなく事務所紹介だ。


リモートの流れが追い風に

Agerasは2012年からこのサービスを行っているようだが、このところのリモートワークの普及により急拡大しているようだ。会計事務所をその企業の半径20マイルから探すとなるとなかなかマッチングができないが、リモートであれば全米中から紹介できるのでマッチングできる確率が上がる。会計事務所側からしても全米の潜在顧客の中から自社に相応しい企業を紹介してもらえるとなれば、喜んでフィーを支払うだろう。

双方にとってとても便利なサービスなので、今後もっと普及していきそうだ。
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ローンを受けた大企業は連日次々と判明し、新聞等で大バッシングを受けた。このバッシングによりLAレイカーズなど多くの企業が政府にローンをすぐさま返金するという事も起きた。しかしマスコミに嗅ぎつけられていない大企業は未だ多く、恐らくバレるまでは返金しないというスタンスを取るのだろう。
第2ラウンドスタート

4月27日に第2ラウンドのローン受付がスタート。今度の予算は$250B。前回より少ない。今回は大企業が申し込みしにくい世論環境が整ったが、それでも一瞬で無くなってしまう気配は濃厚だ。メガバンクのローン申請システムは未だにフリーズ状態でカクカク言っている。埒が明かない。そこで私は新興勢に目をつけた。Paypalだ。私が取締役をしている企業の殆どはメガバンク経由での申請で立ち往生していたためPaypalでのローン申請に切り替えた。今回の件でパンク状態となってしまった金融機関を補完すべく、政府はPaypalなどの新興フィンテック勢にも銀行免許を急遽発行したのだ。『新興のPaypalであればまだパンクしていないはず』という目論はみごとに当たり、トントンとプロセスが進む。結果ローン申請は3日ほどで完了し、後は政府からの返答待ちという状態となった。$250Bに潜り込めたかどうかはあと数日後にわかるだろう。

もし潜り込めたら2ヶ月間は今の人員を維持できる。しかしダメだったら更なるリストラを決行する必要が出てくるかもしれない。全てはロックダウンがいつ終わり経済が正常に戻るかにかかっている。ピリピリした春になりそうだ。

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