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【海外トレンド発信】スモールビジネスで増すリモートとシェアの重要性

2021年12月07日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

コロナ前はリモートワークというとDellなどのITや大手金融機関が導入しているイメージだったが、コロナ後は企業の規模に関わらず多くの企業で導入されている。欧米ではコロナ後はハイブリッド(週2日出社など)制度が大企業で多く採用されているようだが、中小企業は大きく2分している印象がある。昔ながらの企業はほぼ全員オフィスに戻ってきているが、先進的な企業はリモートワークを会社のインフラにしている。
経営陣のリモートチームは当たり前に
先日ミーティングをした医療系ベンチャー企業は完全なリモート経営チームであった。CEOはニューヨークの医師、COOはイリノイの実業家、CFOはシドニーの金融家、コンプライアンスはオハイオの弁護士。投資物件はジャマイカのウェルネスホテル。ジャマイカには現地ゼネラルマネージャーやスタッフ達が常駐しているが経営陣は全員リモートだ。しかも全員今までの本業を別にもっているのでフルタイムではない。複数の事業に関わっている人も多いのでもはやどれが本業なのかという区別すらない様子だ。
コミュニケーションツールも多様
彼らにとってZoomはコロナ前から当たり前のインフラだったそうで、頻繁にZoomでのやりとりが行われている。SlackはもちろんWhatsAppなどのメッセージツールも多用され、Eメールはどちらかというと資料や書類送付用のツールでしかない。全員オフィス内にいてもメールでのコミュニケーションが多くなっている昨今、彼らの情報の交通量は場所が離れていても遥かに多い。また、Zoomでは難しい雑談やブレーンストーミングには新しいアプリを利用している。High Fidelityというアプリで、複数人が同時に話す事ができるアプリだ。Zoomだと話している一人の音声しか入ってこないが、このアプリだとザワザワと参加者全員が話している声を拾って流してくれる。同じ場にいるという臨場感があるので話が弾むそうだ。

High Fidelity
https://www.highfidelity.com/

このウエブサイトの中段にある『Listen』というボタンをクリックして音声を聞くと、その違いがよくわかる。
優秀な人はリモート&シェアでないと獲得できない
優秀な人はリモート&シェアでないと獲得できない
上述した経営チームを見てもわかるとおり、彼らはリモート&シェアでないとこのチームに参加できない。彼らにフルタイムでオフィスに来て欲しいとお願いしても、いくら払っても恐らく無理であろう。今までは中小企業は優秀な人を採用するのがなかなか難しかったが、コロナ禍でリモートとシェアが増えた事で彼らを経営チームに入れる事が可能となってきている。中小企業であればある程少数精鋭で、精鋭達は皆リモート&シェアというのが今のトレンドになりつつあるようだ。


二発目はウォークイン
3週間後に二発目の接種に行くと、今度は普通に駐車場に車をとめてウォークインで建物に入った。入り口でQRコードをスキャンすると「はい、じゃあ53番に行ってください」と言われ広大な会場を見渡すと、遠くの方に53番という旗を挙げている看護師が見えた。恐らく100番以上の接種ステーションがあったと思う。53番に着くと、前回と同様問診が行われ、そのまま接種。終了すると15分の待機エリアに誘導され、15分経った人から退場。聞くところによると、二発目は前回より接種者が多い(一回目の人と二回目の人が混ざるため)ので、ドライブスルーでは対応できないという事で急遽ウォークインに変えたそうだ。たったの3週間でここまでガラッとシステムを変えられるとは凄いと関心させられた。
二発目の副反応は少しハード
今度は接種翌日に37度超の発熱があり一日寝込む事となった。しかし多くの人がそうだったように、二日目には回復して通常通りとなった。

二回のワクチン接種をして驚いた事がいくつかあった。一つは日頃は(日本人に比べて)いい加減なアメリカ人達が、見事にシステマティックな接種体制を整えて、まさにF1のピットストップのように効率的な接種を行っていた事だ。状況に応じて素早くドライブするーからウォークインにシステムを大変更したのも驚きだった。そしてもう一つはボランティアの多さと素晴らしさだった。車を誘導する人も摂取する看護師も、軍の関係者とボランティアでまかなわれていた。その数は膨大な数だがこれだけ多くの人がボランティアとして素早く集結する事に感銘した。また、ボランティアは自発的に参加しているためか、一般の病院などよりも親切でハツラツと明るい対応をしていて、とても気持ちよく接種を受ける事ができた。このような光景を目の当たりにすると、自分も何かコミュニティーに貢献しないといけないなという気分になった。
第2ラウンドスタート

4月27日に第2ラウンドのローン受付がスタート。今度の予算は$250B。前回より少ない。今回は大企業が申し込みしにくい世論環境が整ったが、それでも一瞬で無くなってしまう気配は濃厚だ。メガバンクのローン申請システムは未だにフリーズ状態でカクカク言っている。埒が明かない。そこで私は新興勢に目をつけた。Paypalだ。私が取締役をしている企業の殆どはメガバンク経由での申請で立ち往生していたためPaypalでのローン申請に切り替えた。今回の件でパンク状態となってしまった金融機関を補完すべく、政府はPaypalなどの新興フィンテック勢にも銀行免許を急遽発行したのだ。『新興のPaypalであればまだパンクしていないはず』という目論はみごとに当たり、トントンとプロセスが進む。結果ローン申請は3日ほどで完了し、後は政府からの返答待ちという状態となった。$250Bに潜り込めたかどうかはあと数日後にわかるだろう。

もし潜り込めたら2ヶ月間は今の人員を維持できる。しかしダメだったら更なるリストラを決行する必要が出てくるかもしれない。全てはロックダウンがいつ終わり経済が正常に戻るかにかかっている。ピリピリした春になりそうだ。

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