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ワークダイバーシティ

会計ダイバーシティでは働き方の多様性(ワークダイバーシティ)を支援しております。
勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
様々な職種(業務内容)や勤務スタイル、海外勤務例などを紹介してまいります。ご自身の今後のキャリア形成の参考として頂けますと幸いです。

【海外トレンド発信】Upworkが切り拓くアメリカの会計フリーランス市場

2020年3月6日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏
アメリカでは大企業のCFOだったような人がフリーランスへの転身を図るケースが増えているらしい。CFO.comの以下の記事によると、過去5年で劇的にフリーランスという働き方が会計業界で市民権を得てきているのが見て取れる。



Finance Matchmakers
https://www.cfo.com/human-capital-careers/2019/12/finance-matchmakers/?utm_campaign=CFODailyAlert&utm_nooverride=1&utm_source=CFO-email&utm_medium=email&utm_content=CFODailyAlert_Wednesday_2019-12-11&utm_term=human-capital-careers
顧客獲得はネット経由

Fortune 500企業のCFOから2013年にフリーランスに転じたカラミアさんのケースが紹介されていた。まずはUpworkというフリーランスと顧客のマッチメイキングをしているサイトにプロフィールを登録。するとすぐにカリフォルニアの企業から管理会計系の仕事が舞い込んだ。カリミアさんは遠く離れたサウスカロライナ州在住なのでリモートワークだ。その後はある企業のバーチャルCFOやプロジェクトベースの仕事をいくつも掛け持ちして仕事をしているらしい。フリーランス歴が長くなった今は人からの紹介で顧客が増えていく事も多いそうだが、今でも全体の35%はUpwork経由の仕事だそうだ。Upwork経由の仕事がバッファとなり、フリーランスに安定を与えている。
生涯フリーランス宣言者がこの5年で急増

以前はフリーランスは離職と就職のインターバルを埋める一時的なものであったが、今は生涯フリーランスとして生きていくという人が増えているらしい。5年前には生涯フリーランス派は18.5%だったが、今は28.5%となり一時的フリーランス派とほぼ変わらない比率となっている。これはUpworkを中心としたマッチメイキングのインフラが整い、求人側も徐々にフリーランスの使い方を心得てきてエコシステムが拡大してきている証拠だろう。記事中のチャートを見る限り、今後は生涯フリーランス派が伸びていく事は確実で、会計キャリアの働き方の大きな選択肢の一つとなっていきそうだ。
データドリブンな意思決定はもはやMUST

会社の状況や自分の部署の状況、又は各スタッフ個人の状況がライブデータとして表示されるダッシュボードはもはや必須となりつつある。数年前はTableauの利用が大企業を中心に進んだが、Klipfolioのようにクラウドで安価に始められるものが出てくると中小企業での利用も一気に進みそうだ。
データオタクにならないために

BIを使うと様々なデータをビジュアライズして見る事ができるので、ハマるととても面白い。しかしともするとデータを整備する事が目的になってしまい「で、それを見て何を判断するの?」というダッシュボードやチャートがたくさん作られてしまう事がある。データはあくまでも意思決定のツールなので、使えるデータのみを使える形で整備するよう心がけたい。また、飛行機のコクピットのように沢山の計器があると、全てを見きれず使いこなせないという事も起こりがちだ。日頃は見ないでも良いデータは隠しておいて異常値の時のみアラートを出すなどの工夫をして、ダッシュボード内をスッキリ保つ工夫も大切だ。

Klipfolioのような安価なクラウドサービスが出てくると気軽に試行錯誤ができるので、今後もっと流行していくのではないだろうか。

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