• TOP
  • ≫ ワークダイバーシティ

ワークダイバーシティ

会計ダイバーシティでは働き方の多様性(ワークダイバーシティ)を支援しております。
勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
様々な職種(業務内容)や勤務スタイル、海外勤務例などを紹介してまいります。ご自身の今後のキャリア形成の参考として頂けますと幸いです。

【海外トレンド発信】会計士のリモートワークが盛んな業種4選(2019年アメリカ版)

2019年11月12日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

AccountantListというフリーランス会計士の求人サイトで、会計士や経理のリモートワーク求人が多い業種4つを紹介していた。



4 Hottest Markets Hiring For Remote Accounting Jobs in 2019
https://www.accountantlist.com/pages/21993-4-hottest-markets-hiring-remote-accounting-finance-professionals-in-2019
1.クラウド会計事務所

会計事務所のクラウド版?というと違和感を感じる方も多いと思うが、アメリカでは物質的なオフィスやサーバを持たず、全てクラウド上で完結している会計事務所も最近は見かけるようになり、そういう事務所をクラウド会計事務所と呼ぶようにまでなっている。このような事務所はクラウド会計ソフトを使い、データの保管場所もGoogleドライブやDropboxを活用する。スタッフとのやりとりも全てクラウド上となり、基本的に全ての業務がリモートワークとなる。繁忙期に人を一気に増やしてもオフィスやワークステーションの数による制限がないため雇用主にとってはフレキシブルな経営がやりやすい。働く側からしても、このようなクラウド会計事務所複数と業務をやっていれば、安定した業務量を得やすいというメリットがあるらしい。
2.SaaS

ITの最先端を行くSaaS企業は有能な人材を集めるために高い給与額を設定している。サンフランシスコやシリコンバレーでは有能な人材の争奪戦が展開されており、そのディメリットを避けるためにリモートワークで別の場所に住む人を雇用するという事が日常的に行われている。リモートワークを多用している企業なので、経理に関してもリモートが受け入れられやすい土壌が整っており、リモート会計士にとって働く機会が得やすい業界になっているようだ。
3.Eコマース

昔のEコマース企業はネットを使って販売するにしても倉庫を持っていた。そこにオフィスがありスタッフがいて日々のオーダーや出荷を処理しており、経理もその倉庫の中にいるのが普通だった。しかし最近のEコマース企業は在庫管理や出荷をアマゾンなどにアウトソースし、物理的な倉庫やオフィスを一切持たずに運営しているところも多い。そういう企業であれば経理も基本的にリモートワークとなるためリモート求人が出やすい業種となっているようだ。
4.スタートアップ

業種という括りは関係なく、スタートアップ企業の場合リモートワークを受け入れる素地があり、経理担当、コントローラー、CFOとあらゆるレベルのポジションでリモート求人が出ているらしい。まだ規模が小さく無名の企業が優秀な人を採用するには、何らかの“特典”を用意する必要があるが、リモートワークをOKとする事でその特典としているようだ。スタートアップを複数かけもちなどすると、安定した仕事量をキープする事が可能なようだ。

アメリカでもリモートワークはまだ主流ではない。しかし年々その数は増えており、今後更に増える事が予想されている。主流になる前に上述のような業界で“リモートワークでの実績”を積んでおくことが後々大切になってくるのかもしれない。

ワークダイバーシティ記事一覧

※ 過去のワークダイバーシティ記事一覧はコチラからご覧ください。