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【海外トレンド発信】ハーバードが考える非常時でも生き残る企業の特性

2021年12月23日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

ハーバード・ビジネス・レビューの記事で、コロナ禍を乗り切った“アジリティ”のある企業について紹介されたいた。大打撃を受けつつも乗り切った民泊の最大手AirbnBと、破産に追い込まれた大手レストランチェーンCalifornia Pizza Kitchenを例に挙げ、企業に必要な戦略的アジリティについて分析されていた。



6 Principles to Build Your Company’s Strategic Agility
https://hbr.org/2021/09/6-principles-to-build-your-companys-strategic-agility
両社共に先進的な企業
AirBnBはもちろん先進的な企業だが、California Pizza Kitchenも革新的なレストランチェーンとして定評があった。業界に先駆けてグルテンフリーのピザを売り出したり、家でもおいしく焼けるお持ち帰りピザを開発したりなど、様々な話題を提供してきた企業だ。ところがコロナ禍になり両社には大きな違いが出た。上述の記事ではその要因として6つ解説されていたが、ここでは特に重要だと感じられた2つを紹介したい。
完璧さよりスピード重視
コロナ禍が襲った後AirBnBはスピーディーにリストラを敢行し最悪の事態に備えた。また都心から田舎に避難する人達の需要を見込み即座に田舎物件に注力した。テナントにコロナ対策を徹底させる施策も実施するなど次々と手を打ち、旅行業界を襲った大ピンチを切り抜けた。一方California Pizza Kitchenにはスピード感がなかった。それまでの店舗でのレストラン運営からの方向転換に時間がかかり、テイクアウト需要で先手を取る事ができなかった。AirBnBがとった大胆なリストラは後の経営に影響を及びしかねないし、田舎物件への需要も無駄な努力に終わるかもしれない。しかし非常時には完璧さよりスピード、言い換えると “考える”より“アクション”の方が大事なのだろう。
戦略より柔軟さ
California Pizza Kitchenが2020年の6月という早い段階で破産法の申請をした大きな理由は債務の多さにあったらしい。拡大戦略を掲げ売上を伸ばし続けそれと同時に負債も増やしていった結果、計画どおりに行かなかった場合の柔軟性に欠けていた。強固なビジネスプランはあったが硬すぎてどこかにヒビが入ると割れてしまう。一方AirBnBは財務的にも企業文化的にも柔軟性を維持していたため、危機に柔軟に対応する事ができた。

この記事は非常時の例として書かれていたが、これらは日常的に備えておかなければならない資質のようにも思える。変化が著しい昨今では先を読むことが難しい。読めなければどんなに戦略を練ったとしてもそのとおりになる確率は低い。それならばスピードを重視しアクションを重ね、財務的にも思考的にも変化を外部変化を寛容に受け入れる柔軟性を維持する事が大切なのだろう。
二発目の副反応は少しハード
今度は接種翌日に37度超の発熱があり一日寝込む事となった。しかし多くの人がそうだったように、二日目には回復して通常通りとなった。

二回のワクチン接種をして驚いた事がいくつかあった。一つは日頃は(日本人に比べて)いい加減なアメリカ人達が、見事にシステマティックな接種体制を整えて、まさにF1のピットストップのように効率的な接種を行っていた事だ。状況に応じて素早くドライブするーからウォークインにシステムを大変更したのも驚きだった。そしてもう一つはボランティアの多さと素晴らしさだった。車を誘導する人も摂取する看護師も、軍の関係者とボランティアでまかなわれていた。その数は膨大な数だがこれだけ多くの人がボランティアとして素早く集結する事に感銘した。また、ボランティアは自発的に参加しているためか、一般の病院などよりも親切でハツラツと明るい対応をしていて、とても気持ちよく接種を受ける事ができた。このような光景を目の当たりにすると、自分も何かコミュニティーに貢献しないといけないなという気分になった。
第2ラウンドスタート

4月27日に第2ラウンドのローン受付がスタート。今度の予算は$250B。前回より少ない。今回は大企業が申し込みしにくい世論環境が整ったが、それでも一瞬で無くなってしまう気配は濃厚だ。メガバンクのローン申請システムは未だにフリーズ状態でカクカク言っている。埒が明かない。そこで私は新興勢に目をつけた。Paypalだ。私が取締役をしている企業の殆どはメガバンク経由での申請で立ち往生していたためPaypalでのローン申請に切り替えた。今回の件でパンク状態となってしまった金融機関を補完すべく、政府はPaypalなどの新興フィンテック勢にも銀行免許を急遽発行したのだ。『新興のPaypalであればまだパンクしていないはず』という目論はみごとに当たり、トントンとプロセスが進む。結果ローン申請は3日ほどで完了し、後は政府からの返答待ちという状態となった。$250Bに潜り込めたかどうかはあと数日後にわかるだろう。

もし潜り込めたら2ヶ月間は今の人員を維持できる。しかしダメだったら更なるリストラを決行する必要が出てくるかもしれない。全てはロックダウンがいつ終わり経済が正常に戻るかにかかっている。ピリピリした春になりそうだ。

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