- TOP
- ≫ ワークダイバーシティ
ワークダイバーシティ
会計ダイバーシティでは働き方の多様性(ワークダイバーシティ)を支援しております。
勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
様々な職種(業務内容)や勤務スタイル、海外勤務例などを紹介してまいります。ご自身の今後のキャリア形成の参考として頂けますと幸いです。
勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
様々な職種(業務内容)や勤務スタイル、海外勤務例などを紹介してまいります。ご自身の今後のキャリア形成の参考として頂けますと幸いです。
【海外トレンド発信】クラウド上の会計事務所 ミラノの『Agilize Europe』
2018年6月11日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏
米国公認会計士 村田幸伸氏
顧客が会計業務のために使うのはスマホだけ。独自のスマホアプリを使って顧客の会計プロセスを究極まで簡略化させようとしているイタリアの会計事務所がある。ミラノのAgilize Europeだ。イタリアの事務所がアメリカでも注目を浴びるというのはこの業界ではなかなか珍しい。
Agilize Europe
http://agilize.it/
スマホで全てを完結させる
顧客はAgilizeのスマホアプリを使って、請求書やレシート等の書類の写真をアップロードする。そしていくつか会計的な取扱の設定が必要な部分もスマホアプリで質問に答えながら完結する。そして驚くべきは税金の支払いまでもこのアプリで完結させてしまう。
顧客はAgilizeのスマホアプリを使って、請求書やレシート等の書類の写真をアップロードする。そしていくつか会計的な取扱の設定が必要な部分もスマホアプリで質問に答えながら完結する。そして驚くべきは税金の支払いまでもこのアプリで完結させてしまう。
もはや会計システムも必要なし
普通は中小企業であっても何らかの会計システムを利用し、帳簿を整えなければならない。また、税務申告や税金支払は別途会計事務所に依頼するのが普通だ。会計事務所との情報のやり取りはEメールや電話で行うので当然それなりの手間も要する。
普通は中小企業であっても何らかの会計システムを利用し、帳簿を整えなければならない。また、税務申告や税金支払は別途会計事務所に依頼するのが普通だ。会計事務所との情報のやり取りはEメールや電話で行うので当然それなりの手間も要する。
裏ではやはりAIが稼働
顧客から送られてくる書類をデータ入力し帳簿を整え、更に税金支払まで人力で完結しようと思うとなかなか大変な作業となる。Agilizeはアプリ経由で送られた書類をAIを使ってデータ抽出や会計処理を行っているらしい。つまり会計事務所で言う帳簿記帳サービスや一部の税務サービスを人間ではなくAIが担っている。これが高い精度で実現可能であれば、スケーラビリティが非常に大きい。
顧客から送られてくる書類をデータ入力し帳簿を整え、更に税金支払まで人力で完結しようと思うとなかなか大変な作業となる。Agilizeはアプリ経由で送られた書類をAIを使ってデータ抽出や会計処理を行っているらしい。つまり会計事務所で言う帳簿記帳サービスや一部の税務サービスを人間ではなくAIが担っている。これが高い精度で実現可能であれば、スケーラビリティが非常に大きい。
顧客というよりアプリユーザー
会計事務所にとって顧客の獲得と維持はとても大事なテーマだが、このAgilizeの場合もはや顧客というよりアプリユーザーだ。顧客にとってもAgilizeは会計事務所というよりひとつの『アプリ』なのだろう。アプリであれば何となく気軽に始める事ができそうだ。顧客獲得の容易性、そしてスケーラビリティの高さという点でアメリカでも注目されているのかもしれない。
会計事務所にとって顧客の獲得と維持はとても大事なテーマだが、このAgilizeの場合もはや顧客というよりアプリユーザーだ。顧客にとってもAgilizeは会計事務所というよりひとつの『アプリ』なのだろう。アプリであれば何となく気軽に始める事ができそうだ。顧客獲得の容易性、そしてスケーラビリティの高さという点でアメリカでも注目されているのかもしれない。
ワークダイバーシティ記事一覧
※ 過去のワークダイバーシティ記事一覧はコチラからご覧ください。