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勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
様々な職種(業務内容)や勤務スタイル、海外勤務例などを紹介してまいります。ご自身の今後のキャリア形成の参考として頂けますと幸いです。
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【海外トレンド発信】CFOが副業(他社の社外取締役)すると起こる意外な変化
2019年12月9日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏
米国公認会計士 村田幸伸氏
自社のCFOが別の会社の社外取締役や社外監査役に就任するとなると、CEOや自社の取締役会はそれをポジティブに受け止めるだろうか? CFOは自社の重要な経営情報の多くを握っているためためらう事の方が多いだろう。また、自社にとって良い事というより、他社やCFO個人にとって良い事なので、会社として奨励したり応援したりする事はあまり考えにくい。しかし、そのような考えは実は間違っているという事がある研究で証明された。自社のCFOが他社の社外取締役に就任する事は自社にとってメリットがあるというのだ。
Companies Benefit When Their CFOs Join Outside Boards, Research Suggests
https://www.wsj.com/articles/companies-benefit-when-their-cfos-join-outside-boards-research-suggests-11574286267?mod=djemCFO
財務諸表のミスステイトメントが21%減少
ウォール・ストリート・ジャーナルの上の記事に掲載されているルイジアナ大学のカーン助教授の研究によると、他社の社外取締役に就任しているCFOがいる企業の方が、財務諸表の虚偽や不実表示が起こる可能性が21%も低いらしい。3,700社の米国上場企業を12年間調査した結果との事なので、かなり信憑性が高い。
ウォール・ストリート・ジャーナルの上の記事に掲載されているルイジアナ大学のカーン助教授の研究によると、他社の社外取締役に就任しているCFOがいる企業の方が、財務諸表の虚偽や不実表示が起こる可能性が21%も低いらしい。3,700社の米国上場企業を12年間調査した結果との事なので、かなり信憑性が高い。
どんなに洗練された企業でも他社から学ぶ事がある
社外取締役に招聘されるCFOは、ガバナンスが整っている洗練された企業のCFOが多い。財務諸表の虚偽記載が少ないのはそういう企業だからというのも一因のようだ。しかしカーン助教授によると、いかに洗練された大企業のCFOであっても、実際には他社を見て学んだり良いプラクティスを自社に取り込んだりしているらしい。この事も財務報告のクオリティーを上げる事に一役買っていると考えられるそうだ。
財務報告の正確性という観点意外でも有効かもしれない。CFOは自社の取締役会のメンバーである場合が多いが、その場合外部客観的な視点を持つ事がなかなか難しい。そのため社外取締役の存在が重要となるのだが、自分が別の会社で社外取締役になっていれば外部の視点を持つ良いトレーニングとなる。そうなると自社の経営も客観性を持って捉える事ができるようになり、より取締役会による企業経営が更に有効となる可能性がある。CFOはどんどん外に出した方が自社にとってメリットが大きいのかもしれない。
社外取締役に招聘されるCFOは、ガバナンスが整っている洗練された企業のCFOが多い。財務諸表の虚偽記載が少ないのはそういう企業だからというのも一因のようだ。しかしカーン助教授によると、いかに洗練された大企業のCFOであっても、実際には他社を見て学んだり良いプラクティスを自社に取り込んだりしているらしい。この事も財務報告のクオリティーを上げる事に一役買っていると考えられるそうだ。
財務報告の正確性という観点意外でも有効かもしれない。CFOは自社の取締役会のメンバーである場合が多いが、その場合外部客観的な視点を持つ事がなかなか難しい。そのため社外取締役の存在が重要となるのだが、自分が別の会社で社外取締役になっていれば外部の視点を持つ良いトレーニングとなる。そうなると自社の経営も客観性を持って捉える事ができるようになり、より取締役会による企業経営が更に有効となる可能性がある。CFOはどんどん外に出した方が自社にとってメリットが大きいのかもしれない。
リモートなら対象は全米中
例えば弊所がシカゴのローカルで誰かを採用しようとすると、普通はまずジョブサイトに登録する事となる。そこで検索されて応募者が来たり来なかったするのを待つ。応募者が来たら面接をするのだが、当然来るのは通勤可能な距離に住んでいる人だ。非常に限られた範囲の中から、有能でしかも今職を探している人と運命的にジャストミートしないといけない。これでは非常に確率が低い。リモートならば全米中から対象者を探す事が可能になるので現実味がある。弊所の場合は時差なくリアルタイムでリモートの人とコミュニケーションが取りたいためアメリカ国内限定となるが、時差があっても良ければ世界中から探す事だって可能だ。今後も非有名企業を中心にリモートワークが更に増えていきそうな気がする。
例えば弊所がシカゴのローカルで誰かを採用しようとすると、普通はまずジョブサイトに登録する事となる。そこで検索されて応募者が来たり来なかったするのを待つ。応募者が来たら面接をするのだが、当然来るのは通勤可能な距離に住んでいる人だ。非常に限られた範囲の中から、有能でしかも今職を探している人と運命的にジャストミートしないといけない。これでは非常に確率が低い。リモートならば全米中から対象者を探す事が可能になるので現実味がある。弊所の場合は時差なくリアルタイムでリモートの人とコミュニケーションが取りたいためアメリカ国内限定となるが、時差があっても良ければ世界中から探す事だって可能だ。今後も非有名企業を中心にリモートワークが更に増えていきそうな気がする。
4.スタートアップ
業種という括りは関係なく、スタートアップ企業の場合リモートワークを受け入れる素地があり、経理担当、コントローラー、CFOとあらゆるレベルのポジションでリモート求人が出ているらしい。まだ規模が小さく無名の企業が優秀な人を採用するには、何らかの“特典”を用意する必要があるが、リモートワークをOKとする事でその特典としているようだ。スタートアップを複数かけもちなどすると、安定した仕事量をキープする事が可能なようだ。
アメリカでもリモートワークはまだ主流ではない。しかし年々その数は増えており、今後更に増える事が予想されている。主流になる前に上述のような業界で“リモートワークでの実績”を積んでおくことが後々大切になってくるのかもしれない。
業種という括りは関係なく、スタートアップ企業の場合リモートワークを受け入れる素地があり、経理担当、コントローラー、CFOとあらゆるレベルのポジションでリモート求人が出ているらしい。まだ規模が小さく無名の企業が優秀な人を採用するには、何らかの“特典”を用意する必要があるが、リモートワークをOKとする事でその特典としているようだ。スタートアップを複数かけもちなどすると、安定した仕事量をキープする事が可能なようだ。
アメリカでもリモートワークはまだ主流ではない。しかし年々その数は増えており、今後更に増える事が予想されている。主流になる前に上述のような業界で“リモートワークでの実績”を積んでおくことが後々大切になってくるのかもしれない。
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