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ワークダイバーシティ

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【海外トレンド発信】CFOは女性の方が不適正会計が少ない

2019年9月5日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

米の調査期間(Academy of Management)の11年間に渡る調査によると、女性CFOの方が男性に比べて財務諸表の不備や不正会計の発生率が低いという結果が出たそうだ。


CFO Gender and Financial Statement Irregularities
https://journals.aom.org/doi/10.5465/amj.2017.0713


11年に渡り2000社以上を調査

これだけ長期に渡り十分な量の企業を調査した結果であれば、納得感があるように感じられる。独自に『財務諸表逸脱スコア』という指標を算出して比較してあるのだが、男性に比べ女性の方が2.6%この指標値が低いという統計が出ている。この指標で2.6%の違いは大きいと考えられるらしい。
女性はリスクに敏感

CFO.comの別の記事では、女性の方がリスクに敏感であり、且つリスクを嫌う傾向があるため財務諸表の逸脱が少ない可能性があることが紹介されていた。これは更に納得感があるような気がする。私が初めてロサンゼルスの会計事務所に勤務した時には『キーガールズ』と呼ばれる4名の女性スタッフがいた。彼女たちが事務所内の殆どのエンゲージメントを管理しており、その仕事ぶりには脱帽する以外なかった。とにかく業務が正確で抜かりがなく、そしてスピードも早かった。


もちろん性別のみで業務の向き不向きを判断する事ができないが、アメリカやヨーロッパでは経理部門は殆どが女性である事が多い事実を考えると、そのトップであるCFOも女性の方が良い結果を出せるのかもしれない。
最悪の場合はどうするか?

前述のランサムウエア被害に遭ったクライアントのケースでは、専門のコンサルタントに解決を依頼したそうだ。そのコンサルタントは、サイバー犯罪者と直接交渉をし、身代金の金額を下げたり、支払い後のサーバー復旧まで行ってくれたらしい。数百万円の被害でサーバ復旧に成功したので不幸中の幸いと言えるだろう。警察に相談すると「身代金は払ってはいけない。払ったところで本当に復旧できるかどうかわからない。」と言われるそうだが、だからと言ってその解決策を示してくれるわけではない。そういう場合は専門家に賭けてみるのも一案なのかもしれない。

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