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会計ダイバーシティでは働き方の多様性(ワークダイバーシティ)を支援しております。
勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
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【海外トレンド発信】エスティーローダーCFOの新人事戦略

2018年10月19日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

人材の枯渇が顕著になっているアメリカでは、優秀な社員をいかにして雇用し続けられるかがとても重要な課題となっている。そんな中、エスティーローダー社のCFOのトレーシー氏は新しいアプローチの人事戦略を遂行しているらしい。


Estee Lauder’s Tracey Travis Puts Stock in Developing Talent
https://www.wsj.com/articles/estee-lauders-tracey-travis-puts-stock-in-developing-talent-1539855001?mod=djemCFO_h


思い切ったジョブローテーション

経理や財務はFP&Aの職務につく人は特に保守的な人が多い。自身の専門性を追求したいがために他の業務領域に移る事に消極的で、なかなか自分からは動きたがらない。エスティーローダー社はそんなファイナンス系の社員達に思い切った配置転換を行い、優秀な人材育成とモティベーションアップに成功しているようだ。
経理の人が店舗出店計画へ

といった全く違うような思い切った配置転換が実施されたようだ。またブランド管理のチームに行き消費者の動向調査の業務に移った人もいるようだ。いずれの業務も一見マーケティング系の業務のように見えるが、データ解析が鍵となる業務でもあるのでファイナンス系の人に向いている業務とも言える。また、自社のビジネスの現場をリアルに感じる事で、会社に対するロイヤリティーやモティベーションアップ、社員の戦略的な能力開発にも貢献しているようだ。
6ヶ月や12ヶ月ピッチでのローテーション

完全な配置転換となると躊躇する社員も多いと思うが、このような短期でのプロジェクト的な配置であれば安心してその業務に没頭できるだろう。刺激的な日々を過ごしまたファイナンスに戻り、またしばらくして別の経験をする。こういう事ができる会社であれば永くいたいと思う社員も多いのではないだろ。とても斬新で有意義な人事戦略なのではないだろうか。
RPAプログラムの管理にも期待

社内で各人がどんどんRPAプログラムを作っていった場合、ロボが乱立しどのロボが正しい挙動をし、どのロボに修正の必要があるのかといった事の管理が非常に難しくなる。AIがこれらと繋がればよくないロボを見つけ出す事も将来は可能なのかもしれない。そう考えるとAIがはRPAと結婚するというより、親として子供見守り育てていく存在になるのかもしれない。

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