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【海外トレンド発信】CFO需要の新潮流『Tach-savvy CFO』

2018年5月22日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

最近CFO関連の記事で度々目にする単語がある『Tech-Savvy』 という言葉だ。気にはなっていたのだが、こちらのWSJの記事を見てその理由がわかった。


As Digital Transforms Business, Companies Seek Tech-savvy CFOs
http://deloitte.wsj.com/cfo/2018/04/30/as-digital-transforms-business-companies-seek-tech-savvy-cfos/

Nice-to haveからMust-haveへ

今までCFOに求められるスキルや経験の中でIT絡みのものは『あれば尚良し』という優先順位だったが、これが最近トップ条件になってきているらしい。『Tech-savvy』というのは『テクノロジーに詳しく経験がある』という事を指しているようで、これが通常の財務会計経験より高い優先事項になってきているそうだ。
キーワードは3つ

会計絡みのITと言えば今まではERPの導入やシステム変更などといったものであったが、最近の『Tech』が指す意味はもうそれではないようだ。AI・ロボティクス・ブロックチェーン。この3つのキーワードが今求められているテクノロジーで、これらの経験を持ったCFOが多くの欧米の企業で求められているらしい。
『Tech-savvy』が求められる事情

ブロックチェーンはまだ金融や一部の企業だとしても、AIやロボティクスに関してはどの企業にとっても取り組まないではいられない程差し迫った重要事項だ。2~3年以内にはどの会社もこれらの技術を使った業務変革を行う事になることが予想される。しかしそれとは対象的に、今までのCFOは会計や財務には強くてもこれらの新しいテクノロジーに明るい人は少ない。そういった事情から企業は新しい『Tech-savvy』なCFOを探し始めているようだ。
『経験』があればバブる可能性も

RPA導入による業務改革を全社的に進めた経験があるコントローラー。AIを使った経営管理の導入経験があるBig4系コンサルファームのマネージャーなど、こういった『経験』をもっている人が『Tech-savvy』と認められるようだ。企業からの需要は多く今後も伸びる事が期待される中、このような人材需要は未だ限られている。そう考えるとこのような経験をもっている人は今後人材需要でバブる可能性もある。今はまだCFOというタイトルではない人でも、いきなりCFOに大抜擢される可能性もあるかもしれない。

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