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ワークダイバーシティ

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【海外トレンド発信】BI を使うAI(Spiritous)

2018年1月31日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏
以前「BI(ビジネス・インテリジェンス)とAI(人工知能)が結婚する未来」という記事を書いた際、BIとAIが協働する事で飛躍的に効率が増すだろうという印象を持っていたが、既にアメリカではAIがBIツールを使いこなすというところまで来ているようだ。

バージニア州にあるSpiritousという企業がその手のサービスを展開し始めている。

『Spiritous』https://spirito.us/
ダッシュボードを作るのは人間「だった」

TableauなどのBIツールが普及し出し、様々な経営データを読み込んで有用な形のダッシュボードやレポートを作れる人がとても重宝される昨今だが、このSpiritousはダッシュボードを人間ではなくAIが作ってしまうサービスになっている。

勿論会計データやCRMデータなどの繋ぎ込みは人間が行う必要があるが、一度繋げば後はAIがかかりの部分をやってしまうようだ。
どんなKPIを見るべきかを考えるのも人間「だった」

ダッシュボードでどんなKPIを見ていくのかを決めるのは、経営陣や経営管理担当者の腕の見せ所であるが、これは人ぞれぞれ会社それぞれで見たいKPIは異なってくる。また「本当に今重要なKPIに気付いているのか?」という疑問に答えるのはなかなか難しい。

一方このSpiritousは繋げられた経営データを隅々までAIが機会学習し、リアルタイムで「これが今重要なデータだ」と見るべきものを見つけ出す。
とても優秀な経営管理担当者が休まずに絶えずダッシュボードを改善し続けるような感じになっている。
未だ小規模ながら、大企業顧客を持つSpiritous

まださほど有名企業ではなく規模も小さいSpiritousだが、既にSan diskやブーズアレンなどの大企業で使われている実績を持っている。

AI分野はまだ創世記であるため、小さな企業でも先端的なサービスは大企業でも導入されやすいのかもしれない。想像するに、恐らくまだ人間ほど気の利いたダッシュボードを作る事はできないかもしれないが、今後機械学習の精度が上がっていけば人間の能力を超える日もいつか来るのかもしれない。

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