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勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
様々な職種（業務内容）や勤務スタイル、海外勤務例などを紹介してまいります。ご自身の今後のキャリア形成の参考として頂けますと幸いです。
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【海外トレンド発信】BIソフト『Tableau』を初めて動かしてみた使用感
2018年5月22日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏
米国公認会計士 村田幸伸氏
ビジネス・インテリジェンスソフト『Tableau』のライセンスを購入してから早いものでもう３か月が経ち、殆ど動かさないまま宝の持ち腐れ状態になっていた。なんとなく腰が重くなっていた理由は、会計システム『Quickbooks』とTableauのデータを繋ぎこむところが素人にはなかなか難しく、ソフトを動かす以前の段階で高いハードルに見舞われてしまったからだ。今回覚悟を決めて関連情報を読み込み、本格的に取り組んでみた。
Tableau
https://www.tableau.com/
ターゲットは大企業？
まず最初の「データを繋げる」というところで遭遇したのが、QuickbooksはそのままではTableauに繋げないという問題だった。詳しく見てみるとSAPにはHanaを始め各種サーバに対応しておりOracleとの連携も充実している。大企業向けERPには完全対応している感じだ。一方中小企業向けのメジャーシステム、Quickbooks、Sage、Xero、Intactには殆ど対応していない。この時点で「大企業向け」な香りがプンプンしてきたが、Tableauのライセンス料金自体はさほど高くないし（年間$700程）、中小企業でも使っている例を会計事務所のブログなどではよく散見する。「繋げないはずはない！」と思いGoogleで更に奥深い情報を検索していった。
まず最初の「データを繋げる」というところで遭遇したのが、QuickbooksはそのままではTableauに繋げないという問題だった。詳しく見てみるとSAPにはHanaを始め各種サーバに対応しておりOracleとの連携も充実している。大企業向けERPには完全対応している感じだ。一方中小企業向けのメジャーシステム、Quickbooks、Sage、Xero、Intactには殆ど対応していない。この時点で「大企業向け」な香りがプンプンしてきたが、Tableauのライセンス料金自体はさほど高くないし（年間$700程）、中小企業でも使っている例を会計事務所のブログなどではよく散見する。「繋げないはずはない！」と思いGoogleで更に奥深い情報を検索していった。
Sageとの繋ぎ込みに成功
情報を検索していくうちに、「Microsoft SQL形式のデータベースには連結が容易」という情報と、現在イギリスの顧客が使用しているSageがそのMicrosoft SQL形式のデータベースでできている事が判明した。そこでまずはこの二つの連結を試みてみたところ、見事にSageの膨大なデータテーブルを全てTableauが読み込んでくれた。大変嬉しい瞬間だった。どうやらTableauはMicrosoft SQLやMy SQLなどのデータベース等幾つかのデータベース形式に対応しているらしく、これらのデータベース形式でできているシステムとは比較的容易に繋ぎこみができるらしい。
情報を検索していくうちに、「Microsoft SQL形式のデータベースには連結が容易」という情報と、現在イギリスの顧客が使用しているSageがそのMicrosoft SQL形式のデータベースでできている事が判明した。そこでまずはこの二つの連結を試みてみたところ、見事にSageの膨大なデータテーブルを全てTableauが読み込んでくれた。大変嬉しい瞬間だった。どうやらTableauはMicrosoft SQLやMy SQLなどのデータベース等幾つかのデータベース形式に対応しているらしく、これらのデータベース形式でできているシステムとは比較的容易に繋ぎこみができるらしい。
本命のQuickbooksは更に苦戦
さて、アメリカの顧客の殆どが使用しているQuickbooksだが、調べたところこのシステムはMicrosoft SQLなどではなく独自のデータベース形式で出来上がっている事が判明してしまった。ショックであった。なぜかTableauは『Quickbooks online』という超簡易なクラウドバージョンのQuickbooksには対応しているのだが、サーバ型には対応していない。ここで諦めずに更に深い情報を検索していったところ、QuickbooksのデータをSQL形式に変換してくれるソフト『ODBCドライバ』というものが存在する事がわかった。更に調べていくとQuickbooksなどのTableauが対応していないシステムと連結する場合にはこのソフトを使用しているケースが多いこともわかってきた。少しだけ光が見えてきた気がした。
さて、アメリカの顧客の殆どが使用しているQuickbooksだが、調べたところこのシステムはMicrosoft SQLなどではなく独自のデータベース形式で出来上がっている事が判明してしまった。ショックであった。なぜかTableauは『Quickbooks online』という超簡易なクラウドバージョンのQuickbooksには対応しているのだが、サーバ型には対応していない。ここで諦めずに更に深い情報を検索していったところ、QuickbooksのデータをSQL形式に変換してくれるソフト『ODBCドライバ』というものが存在する事がわかった。更に調べていくとQuickbooksなどのTableauが対応していないシステムと連結する場合にはこのソフトを使用しているケースが多いこともわかってきた。少しだけ光が見えてきた気がした。
ODBCドライバ「OpenSync」をインストール
半信半疑ながらまずはこのソフトをインストール。するとどうやらQuickbooksのデータを定期的に（１日１回など）読み込んで、SQL形式のデータベースとして保存してくれるらしい。それならば、定期的にシンクしてアップデートされるこのSQLデータベースとTableauを繋ぎこめば読み込んでくれるはずだ。直接繋げはしないものの、ODBCドライバ経由で繋ぐイメージだ。早速やってみたところ、これまた多くの壁に遭遇し膨大な時間を使ってしまったが、最終的には見事TableauがQuickbooksのデータテーブルを全て読み込んでくれた。少し涙ぐむ程の嬉しさだった。Sageと違いデータをリアルタイムに取得はできないものの、１日１回でもデータが更新されればBIソフトとしては十分機能する。
このようなわけで何とか会計ソフトとTableauを連結させることができた。「あとは動かすだけだ」と胸をなでおろしたのだが、実はこの後更に大きな壁が立ち塞がっている事にこの時はまだ気付いていなかった。。。
半信半疑ながらまずはこのソフトをインストール。するとどうやらQuickbooksのデータを定期的に（１日１回など）読み込んで、SQL形式のデータベースとして保存してくれるらしい。それならば、定期的にシンクしてアップデートされるこのSQLデータベースとTableauを繋ぎこめば読み込んでくれるはずだ。直接繋げはしないものの、ODBCドライバ経由で繋ぐイメージだ。早速やってみたところ、これまた多くの壁に遭遇し膨大な時間を使ってしまったが、最終的には見事TableauがQuickbooksのデータテーブルを全て読み込んでくれた。少し涙ぐむ程の嬉しさだった。Sageと違いデータをリアルタイムに取得はできないものの、１日１回でもデータが更新されればBIソフトとしては十分機能する。
このようなわけで何とか会計ソフトとTableauを連結させることができた。「あとは動かすだけだ」と胸をなでおろしたのだが、実はこの後更に大きな壁が立ち塞がっている事にこの時はまだ気付いていなかった。。。
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