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ワークダイバーシティ

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【海外トレンド発信】先進のファイナンス部門はもう『エクセルの次』を使っているVol.1 Anaplan

2017年12月3日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

『もうエクセルを使うのはやめよう!とCFO達が言っている』という下のウォールストリートジャーナルの記事が最近ネット上で話題となった。

『Stop Using Excel, Finance Chiefs Tell Staffs』
https://www.wsj.com/articles/stop-using-excel-finance-chiefs-tell-staffs-1511346601

ソーシャルメディア上で賛否両論のコメントが続々と書き込まれた当記事だが、個人的にはとても有用な内容だった。日頃エクセルを駆使して業務を行っており、他に使うスプレッドシートはせいぜいGoogleスプレッドシートくらいだった私にとっては「もう大企業は別のものを使っているんだ・・」という衝撃と、ここで紹介されていたサービス達を全く知らなかった自分の情弱ぶりにも反省させられた。そこで今回は自身の勉強のためにアドビ社が使っているというAnaplanについて調査してみた。
アドビ社の例

Adobe社では2016年の始め頃から人事系のエクセルでの業務をAnaplanに変更。長年各種システムからエクセルにデータをダウンロードし、そこから各部門のヘッドカウントや人件費予算を管理していたそうだが、この業務にかなりの人手と時間を費やしていたようだ。CFOのガレットさんは「データのエクスポートやエクセルでの作業にスタッフの時間を使うのは勿体ない。出来上がったデータが何を語っているかにフォーカスすべきだ。」と言っており、Anaplan導入後はそれを実現できているようだ。
Anaplanとは?

クラウド上のスプレットシートっぽいサービスだが、ただスプレッドシートをクラウド上で共同編集するというものではない。エクセル等のスプレッドシートは縦と横の『2次元』であるのに対しこのAnaplanは『多次元』ところが大きく違う。またエクセルでは例えば地域毎のPLは別々のシートで作成されたりするが、このAnaplanでは一枚のシート上で地域を選択したり地域設定を変更して表示したりなどができてしまう。TableauなどのBIツールと似た感じではあるが、もう少しエクセルとの親和性が高く、今までエクセルで行っていた業務を移行するのがイメージしやすいサービスとなっている。また、クラウドサービスなだけに誰がアクセスできるかという管理も非常にシンプルにできるようになっている。

こちらの『エクセルとの比較』動画を見て頂くと大まかな概要が掴めると思う。
https://youtu.be/OTTENfo-4Uo

確かにこれを見ると、一度Anaplanを使いこなしたらもうエクセルで関数駆使してピボットテーブル使って・・なんてやっていられなくなりそうな感じがする。次回はまたVol.2という事で、別のサービスも調査してみたいと思う。

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