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【海外トレンド発信】CFOはAirの時代

2021年4月15日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

MacbookもiPadもAirが流行りだが、CFOもAirの時代が来ているようだ。CFOのAirとはつまりリモートのCFOという事だが、単にテレワークのCFOを雇うというのとは少し違う。CFOも“雇用”ではなく“サブスク”の形態が出現してきているのだ。オハイオ州をベースとするAirCFOがその代表例だ。



AirCFO

https://aircfo.com/
ターゲットはベンチャー企業
サブスクと相性のいいベンチャー企業向けにサービスを展開しており、企業のステージ毎に料金プランが設定されている。創業間もないシード期は月$500から$1,000という料金で、シリーズA、B、その後という企業ステージ毎にサブスク料金が設定されている。一番高いステージでも月$3,000からとなっており、CFOを1人雇うよりもかなりリーズナブルな料金設定になっている。。
チームで請け負うCFO業務
CFOというと普通は1人の人が請け負う事が多いがこのAirCFOはチームとしてCFO業務を請け負う。そのチームの中には様々な専門領域のメンバーがいて、皆複数の企業の案件を同時に担当しているようだ。CFOの役割を担う人は高いアワリーチャージに見合う業務に特化し、そうでない業務を複数メンバーでカバーする事で料金を抑えているのだろう。
CFO業務のアウトソースで安定を担保
ベンチャー企業側からすると、CFOの雇用はなかなかやっかいだ。シード期にはさほど払えないので優秀な人を確保するのが難しいし、会社が成長するとその人では役不足となる。新たな人を探すにしてもヘッドハンターや人材紹介を使って複数人を面談し、優秀な人ほど高いストップオプションが必要となる。しかし実際に雇用してみないとその人が本当に相応しいかどうかわからないし、仮に素晴らしい人が採用できたとしても今度はその人が他社に引き抜かれないように四苦八苦しなければならない。次の資金調達ラウンド前にCFOが辞めたなどという事になると大変なので、いつも不安を抱えていなければならない。それに比べてCFO業務をアウトソースする場合そのようなリスクがないので安心して業務に集中する事ができる。

シード期はもちろん、シリーズA、Bくらいまでならこういったアウトソースサービスの方が理に叶っているようにも思える。AirCFOは今後ベンチャー企業に大人気のサービスになるかもしれない。


3.出来合いの質問をしない
重要なミーティングやインタビューであればあるほど『これとこれをきちんと聞かないと!』などと意気込んでしまい、こちらの聞きたい事リストを決まり事のように聞いてしまったりする。しかし彼女の質問は出来合いのものではなく、その場で生まれた疑問点を随時聞いていくスタイルだ。それはインタビューというよりまるで普通の会話のようで、そのせいもあり相手は心を開いて色々話してくれていた。このスタイルだと恐らく聞きたい事リストの全てを聞く事はできなくなるかもしれないが、逆に聞きたいと思ってもいなかったような深い話が聞けるチャンスを増やしている。前もって用意できるような予測可能な質問よりも、そのような深い話の方が重要である事は明らかだ。

他にも色々興味深い点があったが、特に上の3点は目から鱗というか、改善しないといけないと思う点であった。これからの日々の業務の中で心がけていこうと思う。
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ローンを受けた大企業は連日次々と判明し、新聞等で大バッシングを受けた。このバッシングによりLAレイカーズなど多くの企業が政府にローンをすぐさま返金するという事も起きた。しかしマスコミに嗅ぎつけられていない大企業は未だ多く、恐らくバレるまでは返金しないというスタンスを取るのだろう。
第2ラウンドスタート

4月27日に第2ラウンドのローン受付がスタート。今度の予算は$250B。前回より少ない。今回は大企業が申し込みしにくい世論環境が整ったが、それでも一瞬で無くなってしまう気配は濃厚だ。メガバンクのローン申請システムは未だにフリーズ状態でカクカク言っている。埒が明かない。そこで私は新興勢に目をつけた。Paypalだ。私が取締役をしている企業の殆どはメガバンク経由での申請で立ち往生していたためPaypalでのローン申請に切り替えた。今回の件でパンク状態となってしまった金融機関を補完すべく、政府はPaypalなどの新興フィンテック勢にも銀行免許を急遽発行したのだ。『新興のPaypalであればまだパンクしていないはず』という目論はみごとに当たり、トントンとプロセスが進む。結果ローン申請は3日ほどで完了し、後は政府からの返答待ちという状態となった。$250Bに潜り込めたかどうかはあと数日後にわかるだろう。

もし潜り込めたら2ヶ月間は今の人員を維持できる。しかしダメだったら更なるリストラを決行する必要が出てくるかもしれない。全てはロックダウンがいつ終わり経済が正常に戻るかにかかっている。ピリピリした春になりそうだ。

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