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ワークダイバーシティ

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【海外トレンド発信】AI主導型クラウド会計 ドイツの「SMACC」

2018年3月26日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

まだ小さな企業ではあるが、ドイツに『AI主導』のクラウド会計サービスが誕生している。SMACCという中小企業用のクラウド会計で、ここアメリカでも業界内で話題となっている

SMACC
https://www.smacc.io/en/

AIで書類の読み込み

以前経費清算のExpensifyがレシートの読み込みにAIを使っている件をご紹介したが、このSMACCはレシートに限らず会計関連の書類(請求書など)の殆どをAIで読み込みデータ化してくれるらしい。AP(買掛)サイクルでは請求書の入力、AR(売掛)サイクルでは発注書の入力などは、たとえそれがEメールで送られてくるにせよ誰かが自社のシステムに入力しなければならない。このSMACCではそれをAIで行うという点が新しい。一つの書類に対し60以上のデータポイントでデータを分析し、VAT(付加価値税)などまで正確に読み込む。初めて見る書類は多少精度を欠いたとしてもそこはAI。回を重ねる毎に精度を増していくらしい。まさに新しい会計スタッフが業務を習得していくのと同じプロセスだ。
AIで売掛の消込み

欧米の銀行ではオンラインでデータを読みん込んでも十分な詳細情報までは出ず、いったいどの顧客からの振込なのかが機械的にはわからない場合も多い。そういう場合は人がその振込の金額や時期等を見て「あっコレだ!」と判断刷ることになる。このSMACCはこの人が判断する「あっコレだ」をAIで行うらしい。この精度が高まればまさに売掛の消込は担当AIが担ってくれる事になる。中小企業にとっては大きな業務効率化に繋がるだろう。
中小企業向けと言いつつSAPとも連携

さすがにドイツの企業らしく、このSMACCはSAPとの連携ができるようになっている。基本的にはクラウド会計システムとして完結しているのだが、SAPユーザーへはSAMCCで読み込み処理したデータをSAPに流し込む事を可能としている。「書類のデータ化のみ」というプランも用意されているので、読み込みのみをSMACCで行い会計処理はERPへ流し込むという使い方も想定されているようだ。ひょっとしたら今後SAPなどの大手に買収され、更に大きくなっていく可能性も十分に考えられる。今後もSMACCのこれからの動きに注目していきたい。
  
















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