- TOP
- ≫ ワークダイバーシティ
ワークダイバーシティ
会計ダイバーシティでは働き方の多様性(ワークダイバーシティ)を支援しております。
勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
様々な職種(業務内容)や勤務スタイル、海外勤務例などを紹介してまいります。ご自身の今後のキャリア形成の参考として頂けますと幸いです。
勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
様々な職種(業務内容)や勤務スタイル、海外勤務例などを紹介してまいります。ご自身の今後のキャリア形成の参考として頂けますと幸いです。
【海外トレンド発信】ロボティクスが創り出す人材需要
2017年11月20日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏
米国公認会計士 村田幸伸氏
先日ニューヨークで行われた世界のファイナンスエグゼクティブ達のカンファレンス『Financial Executives International Current Financial Reporting Issues conference』において、ロボティクスの利用により必要な人材需要がどのように変わるのか話し合われたそうだ。以下のウォールストリート・ジャーナルの記事でその内容が紹介されていた。
『EY Stresses Replacing the Job, Not the Person, With Robots』
https://blogs.wsj.com/cfo/2017/11/13/ey-stresses-replacing-the-job-not-the-person-with-robots
/
ロボ1台の導入で5人から7人の人員削減が可能
EYのパートナーであるExley氏によると、RPA(ロボ)を導入する事により1台あたり5人から7人の人員を削減する事が可能らしい。しかし一方で、ではRPAをどんどん導入できるのか?となると実はそうでもない。ボトルネックになるのはロボを使いこなせる『人材』だ。ロボと人材がセットになって始めて導入が進むので、人材側の供給も今後の課題となるという事だ。
EYのパートナーであるExley氏によると、RPA(ロボ)を導入する事により1台あたり5人から7人の人員を削減する事が可能らしい。しかし一方で、ではRPAをどんどん導入できるのか?となると実はそうでもない。ボトルネックになるのはロボを使いこなせる『人材』だ。ロボと人材がセットになって始めて導入が進むので、人材側の供給も今後の課題となるという事だ。
AIとロボの導入で$15Mの経費削減
ロボ導入により削減されるのは当然入力などの単純労働だ。当記事でもRPA導入によりオフショアのサービスセンターの需要が削減されている事が触れられていた。マイクロソフトでは既に業績予測業務をAIとロボが担当しており、それにより$15Mの経費節減になっているそうだ。今まではアジアや東欧にサービスセンターを持ちそこで世界の経理業務をまとめてやっている欧米企業がとても多いが、今後はAIとロボの導入でこのニーズが激減する可能性が高い。
ロボ導入により削減されるのは当然入力などの単純労働だ。当記事でもRPA導入によりオフショアのサービスセンターの需要が削減されている事が触れられていた。マイクロソフトでは既に業績予測業務をAIとロボが担当しており、それにより$15Mの経費節減になっているそうだ。今まではアジアや東欧にサービスセンターを持ちそこで世界の経理業務をまとめてやっている欧米企業がとても多いが、今後はAIとロボの導入でこのニーズが激減する可能性が高い。
2つの新しい人材ニーズ
ひとつはRPAを駆使して業務の自動化を設計するアナリスト人材だろう。RPAソフトの事がわかっていてもその会社の会計業務のフローがしっかりわかっていないと設計できないので、現在のところ希少な人材なのではないだろうか。そしてもう一つは間接的な需要として、財務データを活用する側の人材ニーズも増えてくるのではないだろうか。AIとロボで膨大な財務データを低コストで分析できるとなると、そのデータを活用する側が増えれば増えるほど企業の経営精度を上げる事ができる。データを分析するコストというボトルネックが無くなっても、それを活用できる人材がいないと意味がない。
日本で言う経営企画、欧米で言うFP&Aの人材ニーズが今後はもっと高まり、求められる質もより『経営より』変わってくるのではないだろうか。
ひとつはRPAを駆使して業務の自動化を設計するアナリスト人材だろう。RPAソフトの事がわかっていてもその会社の会計業務のフローがしっかりわかっていないと設計できないので、現在のところ希少な人材なのではないだろうか。そしてもう一つは間接的な需要として、財務データを活用する側の人材ニーズも増えてくるのではないだろうか。AIとロボで膨大な財務データを低コストで分析できるとなると、そのデータを活用する側が増えれば増えるほど企業の経営精度を上げる事ができる。データを分析するコストというボトルネックが無くなっても、それを活用できる人材がいないと意味がない。
日本で言う経営企画、欧米で言うFP&Aの人材ニーズが今後はもっと高まり、求められる質もより『経営より』変わってくるのではないだろうか。
ワークダイバーシティ記事一覧
※ 過去のワークダイバーシティ記事一覧はコチラからご覧ください。