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勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
様々な職種(業務内容)や勤務スタイル、海外勤務例などを紹介してまいります。ご自身の今後のキャリア形成の参考として頂けますと幸いです。
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【海外トレンド発信】会計事務所や会計システムという概念を覆す英Crunch
2018年6月25日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏
米国公認会計士 村田幸伸氏
今までは会計事務所と会計システムは『別の業界』であったが、イギリスのCrunchはその概念を覆すサービスを展開している。一見クライド上の普通の会計システムのように見えて、その中身はまさに会計事務所そのものとなっている。
Crunch
https://www.crunch.co.uk/
既に2回の増資ラウンドを経て合計£1M以上を調達し、会計業界の新たな形として話題となっている。
システム以上にサービスで勝負
月額£29.50を支払いCrunchの会計システムを使い始めると、無制限にCrunchの担当者からサポートを受ける事ができる。いや、それはサポートというレベルではなく、会計事務所に業務を依頼するような感じで会計サービスを受ける事ができる。記帳業務や各種税務相談など様々な内容をCrunch側の専門家が対応するというものだ。人件費がかなりかかってしまいそうなビジネスモデルだが、記帳業務は最初は時間がかかってしまうものの、慣れればルーティン化されていくので効率化が可能になるし、CrunchではAIも導入しているようなのでAIにる完全自動化もやりやすいのだろう。
月額£29.50を支払いCrunchの会計システムを使い始めると、無制限にCrunchの担当者からサポートを受ける事ができる。いや、それはサポートというレベルではなく、会計事務所に業務を依頼するような感じで会計サービスを受ける事ができる。記帳業務や各種税務相談など様々な内容をCrunch側の専門家が対応するというものだ。人件費がかなりかかってしまいそうなビジネスモデルだが、記帳業務は最初は時間がかかってしまうものの、慣れればルーティン化されていくので効率化が可能になるし、CrunchではAIも導入しているようなのでAIにる完全自動化もやりやすいのだろう。
ターゲットは個人事業主
Crunchが現在ターゲットとしているのは、一人や数人で行っているような非常に小規模のビジネスだ。そうでないとこの月額金額ではとても対応しきれないだろう。今後ものこの顧客層でシェアを取りに行くのか、それとももう少し規模の大きなビジネス顧客も取りに行くのかは不明だが、いずれにしても伸びていきそうな気がする。
Crunchが現在ターゲットとしているのは、一人や数人で行っているような非常に小規模のビジネスだ。そうでないとこの月額金額ではとても対応しきれないだろう。今後ものこの顧客層でシェアを取りに行くのか、それとももう少し規模の大きなビジネス顧客も取りに行くのかは不明だが、いずれにしても伸びていきそうな気がする。
会計システム各社のサービスが変わると・・
Crunch以外の会計システム各社は、サポートと言ってもシステム上のトラブルに対応してくれるくらいだ。しかもその対応は決して満足できるものではない場合が多い。しかし会計システム各社が本気で会計事務所的なサービスに取り組み始めたらどうなるだろうか。彼らは既に膨大な顧客ベースを持っており更に各顧客の財務情報まで持っている。クラウドシステムであれば顧客の銀行口座にいくらキャッシュがあるかまで知っているのだ。資金繰りが厳しい企業にはキャッシュフロー管理サービスをオファーすることもできるし、わざわざ広告メールを送りつけなくても会計システム上に「月額いくらでこんなサービスをしますよ」という表示をログインする度に出す事もできる。
一気に会計事務所の業務がCrunchのような会計システム企業に奪われることはないにしても、少しづつそのような流れが出てくるのかもしれない。
Crunch以外の会計システム各社は、サポートと言ってもシステム上のトラブルに対応してくれるくらいだ。しかもその対応は決して満足できるものではない場合が多い。しかし会計システム各社が本気で会計事務所的なサービスに取り組み始めたらどうなるだろうか。彼らは既に膨大な顧客ベースを持っており更に各顧客の財務情報まで持っている。クラウドシステムであれば顧客の銀行口座にいくらキャッシュがあるかまで知っているのだ。資金繰りが厳しい企業にはキャッシュフロー管理サービスをオファーすることもできるし、わざわざ広告メールを送りつけなくても会計システム上に「月額いくらでこんなサービスをしますよ」という表示をログインする度に出す事もできる。
一気に会計事務所の業務がCrunchのような会計システム企業に奪われることはないにしても、少しづつそのような流れが出てくるのかもしれない。
顧客というよりアプリユーザー
会計事務所にとって顧客の獲得と維持はとても大事なテーマだが、このAgilizeの場合もはや顧客というよりアプリユーザーだ。顧客にとってもAgilizeは会計事務所というよりひとつの『アプリ』なのだろう。アプリであれば何となく気軽に始める事ができそうだ。顧客獲得の容易性、そしてスケーラビリティの高さという点でアメリカでも注目されているのかもしれない。
会計事務所にとって顧客の獲得と維持はとても大事なテーマだが、このAgilizeの場合もはや顧客というよりアプリユーザーだ。顧客にとってもAgilizeは会計事務所というよりひとつの『アプリ』なのだろう。アプリであれば何となく気軽に始める事ができそうだ。顧客獲得の容易性、そしてスケーラビリティの高さという点でアメリカでも注目されているのかもしれない。
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